いんぽ(ED)の日本での起源

近年ではEDと呼ばれるいんぽという症状


いんぽとは?

日本ではかつて、勃起不全のことを「いんぽ」と呼んでいました。これは、ドイツ語の「インポテンツ」を省略した名称です。インポとは通常の性行為の際に、高い確率で性交が行えない状態を指します。つまりペニスが完全に勃起しなかったり、勃起するまでに必要以上の時間を要してしまうことなどです。しかし、いんぽという言葉はその後、侮辱的な意味を含むようになってきました。「このいんぽ野郎!」などといった言葉は、何かしら聞いたことがあるでしょう。そのため、いんぽという状態を恥じるようになり、病院へ行くこともはばかられるようになってしまったようです。最近では、勃起不全のこといんぽと呼ばず、EDと呼ぶようになってきました。何かしら隠語を含むようなニュアンスのあったいんぽからEDへと呼び方が変わってきたことによって、汚い病気のようなイメージから、誰しもがなりえる症状へと認識も変化していき、病院への通院やバイアグラなどの治療薬も普及していきました。

いんぽは増加している?

このいんぽ(ED)は日本などの先進国で徐々に増加傾向にあると言われています。これは、先進国の健康寿命が長くなり、年齢が上がっても性行為をしたいと考える高年齢層が増えているからと言えます。精神的にはまだまだ若く、性行為を望んでいるものの、肉体的には加齢により勃起が困難になる状況が多々あるからです。こういった層が増加していることも、近年EDが注目される要因の一つになっていると言えるでしょう。また、先進国特有のストレス社会においても、精神的な要因によって勃起不全を引き起こしていることが挙げられます。タバコや飲酒を始めとする栄養の破壊、睡眠不足、そしてうつ病などの精神性疾患などが増加し、それが原因でいんぽが増えてきているとも考えられます。

変化するいんぽの治療

かつていんぽは、AVを鑑賞させて勃起するかを調べるような古典的な簡易検査を行い、ペニスへの直接の注射や勃起補助器具、手術など痛みを伴う対処療法のみでした。そのことも重なり、いんぽを隠して生活するといったことを助長することとなっていました。しかし勃起不全の状態は、パートナーに対してもストレスとなり、関係がこじれることにもなりかねません。バイアグラなどの良質なED治療薬が普及し、以前よりも対処方法が容易になったことにより、積極的にいんぽの治療を行おうとする動きは出てきていると言えます。